働く女性に考えて欲しいライフイベントに関する7つの事「結婚・出産・育児・介護」とお金の問題の詳細

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働く女性に考えて欲しいライフイベントに関する7つの事「結婚・出産・育児・介護」とお金の問題

考える女性

現代社会ではほぼすべての世代で生活の苦しさ、生きにくさを感じています。その中でも、働く女性は社会的地位が向上してきたものの、より重圧を感じながら働いています。

ところが、その重圧の中で仕事を優先させ過ぎると将来的にさまざまなしわ寄せが起こることもあります。一方、非正規雇用に甘んじてしまうと所得、収入面での不安が生じます。

今回は女性の人生に起こるライフイベントに注目しました。人生の中で起こるライフイベントが見えてくれば働き方や、自分の人生に対する考え方、パートナーに望む事がらも明確になります。

女性の人生の大きな柱「結婚、出産、育児」とそれにまつわる「お金」に注目をしてライフイベントの事例を取り上げていきます。

目次

1.男女ともに非婚率上昇・結婚について考える

非婚率上昇のグラフ

出典:内閣府 平成26年版 少子化社会対策白書「生涯未婚率の年次推移」

日本では晩婚化、非婚化が進んでいます。それが顕著にわかるグラフを内閣府が発表しています。1990年以降、男性・女性とも急激に非婚化が進んでいるのが分かります。男性の非婚率上昇の原因は低所得です。

「労働者派遣法」は1985年に成立しました。それ以降次々に改正され1999年以降は原則自由化し非正規雇用が一気に増えます。

また、女性の非婚率の向上は1986年施行された「男女雇用機会均等法」により社会的地位が向上、昇給、定年なども男性と平等に扱われるようになります。自分一人の人生を自分の所得で賄えるようになった女性が増加、非婚率も向上しました。

人生の中でパートナーを必要とする(結婚をする)かは個人の自由です。

2.「産む?産まない?」出産のこと

少子化のグラフ

出典:内閣府「平成26年版 少子化社会対策白書・婚姻出産等の状況」

初婚年齢の上昇に伴って出産年齢も高くなっています。厚生労働省の統計によると2011年には最初の子供を産む平均年齢が30歳を超えました。

高齢出産でリスクが高まることはよく知られています。

「出産はいつでもできる」という誤った認識が持たれていますが、高齢に伴い卵子も老化します。仕事を優先させ生む時期を先送りにすることが原因の不妊症を「社会的不妊」と呼びます。

こうした不妊への早期啓発のため,文部科学省は2015年から保健体育の副読本を改訂しました。

■主な改正点

  • 妊娠がしやすい年代は20代であること
  • 30代夫婦の6組に1組が不妊検査や治療を受けたことがあるという事実
  • 男性側に原因がある不妊もある。

ただし、ここで気をつけたいのは女性のキャリアと出産年齢の兼ね合いです。女性が4年生大学に進学した場合、就職は23才です。

30才までの7年間に結婚や出産だけを考えれば可能かもしれません。しかし、キャリア形成を同時に行いながら一生を同じ企業(組織)で働き続けることを望む場合、現状の労働環境では難しい部分があると想像できます。

自分が子供を望む場合どのように仕事と育児を両立していくかは、早期の段階(就職を考える時点)から具体的に考えて行く必要があります。

3.職場復帰ができるのか?待機児童問題

待機児童問題については、社会的に大きな関心が寄せられています。しかし、すぐに解決に結びつく政策は現在取られていません。つまり、ここ数年の間は自分たちでなんとかするしかないということです。

多くの自治体では年度途中での入園はほぼ定員が埋まっているので受け入れられません。そのため入園申し込みのタイミングに合わせて出産をコントロールする女性もいます。しかし、待機児童の多い地域ではそこまでしても入園できないケースがあります。

社会システムが変わることが理想ですが、それを望めないのであれば自分たちでできることは、出産のタイミングや住んでいる居住地の現状把握、比較的待機児童の少ない地域への引っ越しも検討していく必要があります。

4.日本の再就職の多くは非正規雇用という現実

産休、育休を経て保育園も決まった!元の職場に復帰できればそれが理想ですが中には育休後の子供の預け先が決まらずそのまま離職する女性もいます。

また、古い体質の企業では産休制度があったとしてもそれを使わず離職する女性もいます。キャリアの中断を余儀なくされた女性の多くが考えるのが子供を幼稚園へ入園させたタイミングでの復職です。

それ自体は問題ないのですが、どういった形で復職するかを具体的にイメージしていないとその後の人生に大きく影響します。

非正規雇用のグラフ

出典:総務省統計局「非正規雇用者が非正規の職に就いた理由(2014年平均)」

上記のデータからも分かる様に多くの人が正規雇用を望んでもその職が見つからないため不本意ながら家計のために非正規労働者として働くという選択をしています。

ただし、非正規(パート)で働くことがすべて悪いというのではありません。

夫の扶養として働く場合は年間130万円程度の収入が見込めます。10年働けば1300万円は決して小さな金額ではないはずです。

参考⇒扶養に入っている女性が年間所得103万円、130万円の壁を越えてしまうとどうなるのか?

しかし、正規労働者の場合は所得面も非正規社員より一般的に高くなります。また、給料自体の差は月額数万円だとしても厚生年金、健康保険などの社会保障の部分が違ってきます。

金額的に一概には言えませんが受け取れる老齢年金で老後の生活設計も変わってくることを念頭において、納得できるライフ・ワークバランスを見つけることが大切です。

5.女性の育児ストレスと「虐待」

乳幼児期の育児が女性に与えるストレスは非常に強いものです。

赤ちゃんがかわいいとは思うものの、夜泣きによる睡眠不足、赤ちゃん中心で自分や日々のスケジュールも予定通りにいかない、父親の育児への非協力、そして職場の同僚とのキャリアが開く焦り・・・

出産後の不安定な精神状態と日常で積み重なるストレスは悪循環となって女性から活力を奪って行きます。

社会的な孤立を感じてしまうことでつい子供に当たってしまう女性がいるのも事実です。

育児がもたらすストレスが大きいという事実を女性自身が自覚する必要があります。また、周囲の人たち、特にパートナーが支える姿勢が大切です。

参考⇒便利家電が増えているのに女性の家事労働が減らない!歴史からその謎に迫る

6.子供を育てるための教育費の問題

家計の所得と教育費のグラフ

出典:文部科学省平成21年度文部科学白書「家計の所得と教育費」

このグラフをみると家計に於ける教育費割合が、子供の学齢が上がる毎に負担が大きくなっているのが分かります。

日本の高等教育費にかかる費用は世界でも最高水準です。子供が大学に進学する家庭では貯蓄率がマイナス10%を超えます。これは、それまでの貯蓄を切り崩して教育費に充てるということです。

義務教育機関でも教育費はかかってきますが、将来を見据えての貯蓄を早い段階から計画しておかなければいけません。

7.育児のあとにやってくる介護問題の現状

育児休業に関しては社会に広く浸透しつつあり、平成24年度で女性83.6%,男性でも1.89%が取得しています。(データ参照:2013年内閣府男女共同参画局発表「共同参画10月号」)

しかし2011年の厚生労働省の発表した介護休暇の取得率は0.06パーセント、介護休業の取得率は0.14パーセントしかありません。

介護休暇は育児休暇とは違い予測がつきにくく、長期化するにつれて状態が悪くなるケースがほとんどです。結果として介護を理由にして離職を選ぶ人がいます。

高齢者の健康・福祉のグラフ

出典:内閣府「平成26年版高齢社会白書・高齢者の健康・福祉」

そして、その介護も女性側の負担がより大きいことがこの男女の離職割合からもわかります。

介護に関しては、両親の希望や意思を確認しておくことが大切になります。その意思をパートナーや夫と共有することで最終的に離職を余儀なくされたとしても介護に対する気持ちが違ってきます。被害者意識で介護をすると、する側もされる側も不幸になってしまいます。

「ちょっと言いにくい」気持ちもわかりますが、自分の家族が元気なうちに少しずつ話してみて欲しい事がらです。

おわりに

ビジネスウーマン

問題点を上げていますので、読んでいる方は不安になってしまったでしょうか?

これらの事はほとんどの場合予測がつく事、時には計画的に運ぶことができるライフイベントです。

漠然と考えてしまいがちですが、例えば「5年後の自分にはパートナー(夫)が欲しい!」とか、赤ちゃんがいればいいなと思う型なら「○才くらいには出産を迎えたい」などを想像することから始めてみてください。現在の年齢から逆算すると婚活・妊活のタイミングが見えてきますよ!

また、すでに結婚なさっている方であれば10年後の両親の年齢と自分の年齢、その時の「理想の自分」をイメージすることで今やるべきこと・できることが少し見えてくるはずです。

「今」を大切にすることも大切ですが少しゆとりのある時期にちょっぴり「先」に備えることで数年後の自分やパートナー、大切な家族を助けてあげることができます。

がんばり過ぎず、でもしなやかな女性としてそれぞれが輝くために考えてみてください。

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