20代女性の転職活動のコツ
20代女性が転職で考えておくべきこと
正社員になるか?それとも派遣社員になるか
正社員と派遣社員との違いは、長期に亘って同じ会社で働くか、期限付きで働くか以外にも様々な違いがあります。
例えば正社員は、残業や仕事のあとの付き合いなどがある一方、ボーナス・福利厚生・健康保険など、社員ならではの恩恵を受けることができます。また、昇進やステップアップの可能性があるというメリットもあります。
一方派遣社員は、残業がほとんどなく毎日定時で帰ることができるため、プライベートを充実させたい方や、将来的にやりたい仕事をするためのステップアップ期間として、社員よりも自由な形で働きたいという方におすすめです。転職する際には、自分はどのような形で働きたいのかをしっかりと考えましょう。
出産後はどうするのか?
女性が会社や仕事を決める際にとても重要なのが、結婚し出産した後も同じ仕事を続けるのかどうかということです。
もし、出産後も子育てをしながら仕事を続けたいというのであれば、そういったサポートが整っている会社を選ぶ必要があります。
家庭や育児と両立できる仕事なのか、産休・育休の制度が整っている会社なのか、また実際にその制度を使っている人がいるのかなどをリサーチした上で、会社選びをする必要があります。
参考⇒働く女性に考えて欲しいライフイベントに関する7つの事「結婚・出産・育児・介護」とお金の問題
企業が20代女性に求める条件
◎やる気がある人
20代という若さは、ただそれだけで武器になります。多少経験が少なくても、全くの異業種への転職だとしても、仕事へのやる気と熱意が面接官に伝われば、採用されることが往々にしてあります。
30代、40代…など年齢が上がるほど経験が求められるようになりますが、20代の転職では、会社側もそれほど経験やスキルを重視しません。ですから、「とにかく一生懸命頑張ります!」というやる気を全面的にアピールしましょう。
◎素直な人
会社で数十年働いている先輩方に比べれば、経験や知識が圧倒的に少ない20代。だからこそ、先輩や上司のアドバイスを素直な気持ちで聞く姿勢はとても重要です。
もちろん、自分の意見や曲げられない部分を持つことも大切ですが、まずは人の話をきちんと聞けること、分からないことは分からないと認め、指示を仰げることなど、会社は素直な気持ちで人や仕事に向き合える人材を求めています。
◎すぐに辞めない人
会社の経費の中で、最も高い割合を占めるのは人件費と言われるほど、入社してから会社に貢献できるようになるまで人を育てあげるには、沢山のお金と時間・労力がかかります。
もしも数ヶ月〜数年かけて育ててきた人材が辞めてしまったら、また新しい人を採用し、一から教育していかなければいけません。ですから、会社側としては、すぐに辞めてしまうような人は困るのです。
20代女性が転職を成功させるコツ
やりたい仕事を明確にする
「今の職場が嫌だから」とか「他にもっと自分に合う仕事がある気がするから」などと、漠然とした気持ちで転職活動をしても、いい仕事には出会えませんし、採用にもつながりません。
なぜなら、その仕事をやりたい気持ちが明確でなければ、会社に熱意が伝わらないからです。転職活動は、自分はどんな仕事をしたいのか、将来どんな風になりたいのかなどのビジョンをはっきりとさせ、目標や目的をしっかり持って行いましょう。
新しい仕事の目途がついてから退職する
転職活動は、「前の会社を退職し、スッキリしてから落ち着いて始めたい」という方も多いと思います。しかし、できれば次の仕事の目途がついてから、前職を辞めることをおすすめします。
なぜなら、転職活動を始めたからといって、自分が望んでいる仕事や会社にすぐに就けるとは限らないからです。
転職活動が長期化すると、「このまま仕事が決まらないんじゃないか」、「貯金が底をついてしまうんじゃないか」などと不安や焦りが出てきます。
そうなった場合、早く仕事に就きたい一心で冷静な判断ができず、望んでいない仕事でも妥協して決めてしまうことにもなりかねません。
今の時代、転職サイトなどを利用すれば、仕事のあとや休日など、空いている時間に誰にも知られずに転職活動をすることができます。
焦って誤った判断をすることがないよう、できれば、次の仕事が決まってから前職を辞めるのが良いでしょう。
長く続けられる仕事を選ぶ
20代の女性の場合、子供がいたり、家族を養っている方に比べ生活の自由度が高く、また若く勢いがあるため、転職自体をあまり重く考えていない方も多いかもしれません。
そのため、「働いてみて、もし自分に合わなければまた転職すればいい」と考えている方もいるでしょう。
しかし、よほど能力のある人でない限り、転職はすればするほど、再就職はしにくくなります。まして、数ヶ月や1〜2年で仕事を転々と変えている場合、採用する側としては、「またすぐに辞めてしまうのではないか」、「何か仕事が続かない理由があるのではないか」と考え採用をちゅうちょしてしまうことにもなりかねません。
ですから、転職活動をする際は、本当に自分がやりたい仕事なのか、ずっと続けられる仕事なのかをきちんと見極めることが大切です。
20代女性の転職の方法
転職サイトに登録する
転職することを決めたら、まずは転職サイトに登録をしましょう。様々な業種や職種を網羅しているサイトや、IT系に強いサイト、営業職が中心のサイトなど、それぞれの転職サイトで特色があるので、自分に合ったものを選びましょう。転職サイトは、自分のペースで仕事探しをしたいという方におすすめです。
転職エージェントに登録する
サイトに掲載されている求人から自分で仕事を探す転職サイトとは違い、転職エージェントは、プロのキャリアカウンセラーが、それぞれの人の強みやアピールポイント・経験などを考慮し、その人に適した求人を紹介してくれます。
自力では取りつけることのできない面接も、キャリアカウンセラーに交渉してもらうことで実現できることも多々あります。履歴書や職務経歴書の書き方から面接対策、企業との日程調整まで、転職希望者には心強い様々なサービスを行っています。
人材派遣会社に登録する
「プライベートを充実させたい」、「より自由な形で仕事をしたい」、「家族の転勤があるため長期間は働けない」という方の場合、派遣社員として働くという選択肢もあります。派遣会社の登録会に参加し、派遣登録をすれば、希望に合った派遣先を紹介してもらえます。
20代女性が転職でキャリアを目指すには
上記3つの転職方法の中で、将来キャリアアップを目指しているなら、断然転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントのキャリアカウンセラーは、求人票からは知り得ることのできない企業の内情にも熟知しています。
そのため、本当に女性が活躍している会社や、頑張り次第で女性でもキャリアアップできる会社を紹介してもらうことが可能です。
さらに、転職エージェントのキャリアカウンセラーは、個人と会社をつなぐ役割をしてくれるので、自力で転職活動をするよりも希望の仕事に就ける確率はぐんと高くなります。
20代女性の転職に有利な資格
■秘書検定
秘書検定を持っているからといって、すぐに仕事につながるわけではないですし、ましてや秘書になれるわけではありません。
しかし秘書検定は社会人として必要なマナーや一般常識が身につくため、会社との電話やメールでのやり取りや、面接を受ける際にも大きな自信になることでしょう。
試験の難易度もそれほど高くなく、社会に出てからリアルに使える知識なので、取得して損はない資格です。
20代女性の転職活動で注意したいこと
■希望の会社のリサーチをしっかりする
実際に仕事を始めてから「思っていた仕事内容と違った」「職場の雰囲気が自分には合わない」などということにならないように、希望の会社について事前にしっかりとリサーチしましょう。
求人票には当たり障りのない内容しか書いていないので、実際の職場の様子や細かい仕事内容などは知ることができません。
飲食店やお店ならば実際に店舗に足を運んでみる、疑問点があれば面接の際に質問してみる、また転職エージェントを利用するなどして、できる限り会社と自分とのミスマッチがないようにしましょう。
■資格にこだわらない
看護士や管理栄養士のように、その仕事につくために必ず持っていなければならない資格というものはもちろんあります。
しかし、一般的な仕事を希望する場合、転職活動に有利になるからと何ヶ月もかけて役に立ちそうな資格を取得する必要はありません。
何度も言うように、20代は若いということが大きな武器になります。役に立つか立たないか分からない資格のために数ヶ月を費やすくらいなら、未経験でも資格がなくても「この会社で、これから勉強しながら一生懸命頑張ります」という意欲の方がよっぽど役に立ちます。
自分に向いている仕事をみつけるには?
転職活動をしながらいろいろ考えているうちに、自分にはいったいどんな仕事が向いているのか分からなくなってきた、という方もいるでしょう。そんなときは、もう一度きちんと自分の気持ちを整理して自分自身と向きあうことが大切です。
今までやってきた仕事やアルバイト、自分の得意分野などを振り返ってみましょう。そして、どんな分野なら熱意を持って仕事ができるのか、頑張れるのかを考えてみましょう。
転職サイトなどを見て、世の中にはどのような仕事があるのかを調べましょう。興味のある仕事が見つかったら、果たして今の自分の能力でできるのか、また何か必要な資格などはないかをリサーチしましょう。
インターネットなどで、実際にその仕事をしている人や、その会社で働いている人の口コミを見てみましょう。良い口コミ・悪い口コミの両方を見てもなお、自分が情熱を持って働いている姿が想像できますか?
まとめ
20代の女性が転職を成功させるためには会社側はそれほど高度なスキルや経験を求めてはいません。
それよりも、やる気がある・理解力がある・協調性があるなど、その人の資質を選考の基準にしている会社も多いのです。
ですから、どうしてもやりたい仕事があるのなら、経験やスキルのなさをデメリットとしてとらえるのではなく、これから一生懸命頑張るというやる気を前面に出し、積極的に転職活動を行いましょう。