リクルートエージェントの詳細

転職エージェントの比較調査レポートまとめ > リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントって何だろう?!

就職斡旋に関するあらゆるサービスを行う会社全般のことを指します。

厚生労働大臣の許可を受けて職業を紹介する「民間の職業紹介業」、つまり民間企業が就職希望者に独自で最適なサービスを提供しようという、民間企業版のハローワークなのです。

求職者はリクルートエージェントに登録を行い、履歴書を提出して、下記のサービスを受けることが可能になります。

〔内容〕:求人者へ求人の紹介、民間企業へ人材の紹介、自己分析のサポート、 マッチングのアドバイス、応募書類の添削、面接対策、面接の日程調整、 入社条件の調整、退職に関するアドバイス、転職後のサポート

大きく分かれるサービスの形態 「人材派遣会社」 と 「人材紹介会社」

リクルートエージェントは登録した求職者にお仕事を案内し取引先の民間企業の要望にあった人材を案内するサービスを提供しているのですが、そこには大きく分けて2つの組織形態があります。2つの最も大きな違いは求職者の雇い主です。

★人材派遣会社
求職者はお仕事を派遣先の企業で行うのですが、雇い主は人材派遣会社になります。求職者の業務遂行上の上司は派遣先の責任者になりますが、もしも派遣先の企業に理不尽な扱いを受けたならば、一企業人として、意見することができます。

★人材紹介会社
求職者の雇い主は紹介された取引先の民間企業となります。人材紹介会社は取引企業が求人募集をかけるタイミングで候補者として求職者を紹介し、お仕事が決まるまでをサポートします。

その際に取引企業は人材紹介会社に手数料を支払っており、その手数料で人材紹介会社は運営されています。

また、人材紹介会社には以下の3つの登録形態があります。(日本人材紹介事業協会HPより)

一般登録型(employment agency)

求人企業と個人(求職者)それぞれからの依頼に基づき、最適なマッチングを仲介(企業に紹介)するサービス。職業紹介としては最もポピュラーなサービス。パーソナルプレースメントとかエンプロイメントエージェンシー(employment agency) とも呼ばれる。

サーチ型(executive search)

求人企業の依頼に基づき、その企業に最適な人材をサーチ(検索)し、企業に引き合わせるサービス。ヘッドハンティングとかスカウトと呼ばれることもある。

再就職支援型(out placement)

企業側の事情により要請を受け、社員の再就職を支援するサービス。本人への再就職紹介や受け入れ企業の開拓、活用のためのコンサルテーションサービスまで含めて広義に解釈されることも多い。

雇用に限らず出向の仲介も行う場合もある。このサービスを取扱う人材紹介会社では、人材協において「再就職支援協議会」を構成し、さまざまな研鑚を行っている。

いずれの業態も単に情報を仲介するだけでなく、付帯してさまざまなコンサルティングサービスを企業と個人それぞれに実施している。

実際にそこで求職する際の「メリット」や「デメリット」が知りたい!

大まかなリクルートエージェントのしくみがわかっても、実際にサービスを行っている会社は2015年10月1日時点で、派遣事業認可企業は85,674事業所、職業紹介事業認可企業は21,689事業所が日本全国に存在します(数字は派遣事業・職業紹介事業認可企業の検索サイトより)。どこを選べばいいか、本当に迷ってしまいますよね・・・。そこで選択する際の「メリット」と「デメリット」を紹介します。

メリット

  1. 登録・相談共に無料で利用できる
  2. 転職エージェントとの面談により自分の本当の希望が分かる
  3. スキル・キャリア・適正などを総合的に考慮するために「自己分析」をしてくれる
  4. 分析に基づいてベストマッチング企業を紹介してくれる
  5. 応募者に代わって、求人企業へPRしてくれる
  6. 応募する企業の詳細情報が事前にわかる
  7. 一般公募されていない求人情報がある
  8. 履歴書や職務経歴書の書き方、模擬面接など、選考時のフォローが受けられる
  9. 年収など、入社前に求人企業と条件交渉してもらえる
  10. 今のスキルやキャリアに関して、客観的な市場価値がわかる
  11. 面接日の調整や企業との連絡を代行してもらえる
  12. 不採用の場合でも、その理由を教えてくれることがある

デメリット

  1. 一般公募の方と能力の差がない場合は、手数料のかからない一般公募が優先される
  2. 手数料欲しさに、承諾なく企業へ推薦し、内定時に強引に入社させることも?!
  3. 求人企業は年収の30%前後を支払わなければならない

基本的には仕事を円滑にすることが目的なので、前向きにお仕事を探していればメリットばかりしかありません。しかし、採用の際や採用された後などに「デメリット」の内容を念頭に置いていたら、採用してくださった企業側の気持ちを理解する材料になることがあるかもしれませんね。

どんな方にお勧めのサービスなのか?その理由は?

ここまでは求職者全員にむけたお話でしたが、求職者にも新規卒業者がいたかと思えば、20年勤めたキャリアがある人、総合職や専門職、主婦を経て初仕事!なんて方もいらっしゃるかもしれません。そこで求職者のタイプ別に纏めてみました。

★大手人材紹介会社向きの優秀なキャリアシートを持つ方
これまで働いてきた経歴が大手企業というあなたは、求人案件数が豊富な「大手人材紹介会社」がお勧めです。ただ求人案件数が多くて良い内容な分応募者も多く、もちろん倍率も高くなります。しかし、経験があるあなたなら、それもモチベーションに変えてしまうかも?!あとは、担当者が機械的になりがちなので、クールでいいという意見と、機械的過ぎるという両意見あり。

★特定の分野に専門性を持つキャリアシートを持つ方
どうしても専門分野でしか働けないというあなたは、求職案件が少ないのですが、該当する専門分野を取り扱う人材紹介/派遣会社がお勧めです。大手に比べて人口が少ない分親身になってサポートしてくれるでしょう。採用企業側にとっても貴重な人材となりますので、紹介する会社は求職者の書類選考通過率を上げる努力をすることが最大の社会貢献となります。しかし、案件が少ないため、手数料欲しさに内定が出た案件を押付ける場合も?!

★自己分析をして適正が知りたい方
色々な職種を渡り歩いて適正がわからないというあなたは、人材紹介会社の自己分析や相談などのサービスを通して、今後の見通しを立てることがお勧めです。しっかりとサービスを受けて自分自身に納得した後に採用されたお仕事ならば、その後、無理難題にぶつかった際にも自分と向き合い、難なく問題を乗り越える力になっていることに気がつくでしょう。問題を抱えている人にも手を差し伸べられる人材に大変身するかもしれませんよ。

★過去の仕事での問題が未解決の方
自分自身の中に問題があることを感じていて前に進めない人も、とりあえず相談してみて、仕事を探す行為に取り組んでみてはいかがでしょうか。自分が初めて仕事についた頃や仕事をしたいと意気込んでいた初心を思い出して、解決の糸口が見つかるかもしれません。問題にもよるとは思いますが、過去にしていたお仕事をブラッシュアップする良い機会になるのではないでしょうか。

基本的にはお仕事を探している方なら誰でもリクルートエージェントはお勧めだと思います。一昔前より職種も人材紹介サービスも多様化しているので、活用しやすいですし、周りの社会人も活用することを理解しているのが現状です。

申し込み方法はどうしたらいいの?

沢山のリクルートエージェントの中からいくつか選んでも、構わないので気になる会社に登録します。現在はWEB登録で履歴書や職務経歴書まで一気に出来てしまうのが、一般的です。

★申込みの流れ

  • 人材紹介会社に申込みを行う(WEB登録、まれに会社訪問など)
  • 履歴書や職務経歴書を提出
  • 人材紹介会社にエントリー
  • キャリアコンサルタントと面談
  • 企業紹介
  • 企業への推薦
  • 面接・選考
  • 内定・内定承諾、入社
  • 入社前、入社後のフォロー

※申し込み時に必要なもの・・・履歴書、職務経歴書、その他資格証明書など

転職時の履歴書の書き方

転職時の職務経歴書の書き方

豆知識

お勧めのリクルートエージェントの使い方
よろしければ、沢山ある会社を選ぶときの目安として参考にして探してみてください。
〔選び方の基本〕

  • 「許認可番号」を持っている
  • プライバシー・希望連絡方法を厳守している
  • 社内スタッフの応対がよい
  • 実際に利用した人からの評判がよい
  • 強引に応募を進める人材紹介会社はNG
  • あなたが希望している業界・職種に精通している

まとめ

リクルートエージェントと聞いたときに、筆者の持つイメージは「外国人」「芸能人」など華やかな個人を主張する人材が登録してお仕事するところというのが正直な印象でした。職歴が浅い、主張がない社会人は利用できないのではないかと。

しかしそうではなく、まだ何を主張してよいかわからない人でも、主張が強すぎて衝突する人でも、窓口を広く設けてより就職しやすくしているサービスであることがわかりました。

求職者と採用会社を試験と面接の短い時間だけで繋ぐのではなく、もっと人材を良く見てベストマッチングを求める取り組みは、長期的に日本社会や個人の人生を変えてくれる、より本質に近いものだと感じます。

>>>リクルートエージェントの公式サイトはこちら

このエントリーをはてなブックマークに追加